「平川ねぷた」は青森市のねぶたと並ぶ青森の夏の風物詩で、平川では「ねぶた」ではなく「ねぷた」と言います。
そのねぷたの山車に描かれた絵柄を再利用して、うちわなどを作る体験会を開いているのが、
平川で生まれ育った相馬守さん(49)。
ねぷたとそのうちわづくり体験会について、相馬さんに詳しくお話を伺いました。
平川ねぷたは、夏の街を彩る壮大なお祭り。市民みんなが一年間待ち望む、大イベントです。
毎年8月2日、3日の2日間行われ、町内や有志による団体ごとに、街中を大きな扇型の山車や人形型の山車が練り歩きます。
山車は、その数約30。山車の大きさは高さ約6m、山車の列の最後を飾る最大の山車で高さ約12mあり、それは世界一の山車と言われています。
山車には、水滸伝や三国志などの中国古典や、日本の古武士などを題材にした勇壮な絵柄が、平川や弘前、黒石の絵師の手によってカラフルかつ繊細な色彩で描かれます。
中には「えっ!?と驚くような」奇抜な絵を描く絵師もいるとか。
今年は、有名ロックバンドのKissを描いた山車が制作されました。
しかし、コロナ禍でねぷた祭りは中止になり、この個性的な山車は、結局お披露目できなかったそうです。
相馬さんは言います。「この平川ねぷたを子どもたちの時代に残してやりたいんです。
そのためにねぷた祭りを盛り上げる手伝いができればいいと思ってます。でも、一番楽しんでるのは自分なんですけどね(笑)」。