サガリとは、青森県の津軽地方でよく食べられている、牛や豚の横隔膜のお肉。
今回は、サガリを詳しく知るために平川市で開催されていた「サガリ研究会」の新メニュー試食会にお邪魔してきました。
「サガリ研究会」は地元精肉店、飲食店、観光協会などが集まり、サガリを通して地域振興を図るために結成。副会長さんの一戸健児さんに詳しくお話をお聞きしてきました!
「昔は、りんご農家さんも豚を家畜として飼育していました。そのお肉は販売もしていたのですが、残ったサガリなどのホルモンは、家族みんなで農作業の合間に庭先で炭焼きにして、よく食べていたんです。サガリは、今に続く平川の大切な食文化です」と一戸さんは語ってくれました。
農家でよく食べられていたサガリが、農家以外の家庭で食されるようになったのは、市内の精肉店でタレに漬け込んだ牛と豚のサガリが販売されるようになってから。それをきっかけに、タレ漬けサガリは平川市の家庭に広まったそうです。でも横隔膜のお肉は、東京などでは「ハラミ」と呼びますよね?「サガリ」と「ハラミ」の違いは何でしょう?
それは、サガリは横隔膜でも肋骨周辺のお肉をいい、ハラミは背中の方のお肉のこと。いずれも適度な脂肪があり、柔らかくヘルシーですが、サガリのほうがやや脂の量が少なくあっさり!牛は本当にジューシーでタレの味が染みていて絶品。豚は少し歯ごたえがあり、どちらも白いごはんやビールにぴったりの美味しさです!